１）動物虐待の定義
動物に不必要な苦痛を与えること。
※ 苦痛が、動物に利益をもたらす目的や、人や他の動物を保護する目的の場合は除外されることがある。ただし、その苦痛が当該目的に釣り合うものであるかを慎重に判断すること。
2）動物虐待の種類
●積極的（意図的）虐待：やってはいけない行為を行う・行わせる。
○身体に外傷が生じる又は生じる恐れがある行為
○暴力を加える
○心理的抑圧、恐怖を与える
○酷使する
●ネグレクト：やらなければならない行為をやらない
○食餌や水を与えない
○糞尿まみれ、毛玉だらけにする
○日除け、雨風除け等がない
○健康管理をしない、疾病を放置する
○動物に敵った必要な最低限の行動ができることや精神的な要求（ニーズ）を満たさない
３）動物虐待の判断基準
動物福祉の原則「5つの自由（Five Freedoms)」が遵守されていること
○①飢えと渇きからの自由
○②肉体的苦痛と不安からの自由
○③外傷や疾病からの自由
○④恐怖や不安（抑圧）からの自由
○⑤正常な行動を表現する自由
４）動物福祉の新たな基準
5つの領域（Five Domains）が遵守されていること
○①身体的健康領域
○②行動領域
○③環境領域
○④栄養領域
○⑤精神的・心理的領域
上記は、動物を扱うすべての人、自治体の動物愛護担当職員、獣医師、愛玩動物看護士、警察・検察関係者などが理解し、参考にしていただきたい。
