手作り食について2

手作り食と一言でいってもその内容は様々です。違いや利点欠点など説明しようかと思いましたが、私が勧めないもの、教えられないものを書いても仕方ないのでストレートにいく事にしました。
前回も言いましたが、私が東洋医学(中獣医学)を学んだのはフロリダ州にあるCHI INSTITUTE(現CHI UNIVERSITY)です。
場所はアメリカですが、校長先生は中国人です。なのでその中身は中国式で手作り食も薬膳について書きます。

完全手作りはしていなくともドライフードに何かしらトッピングしている方は多いと思います。どんな状態で?
茹でて、蒸して、焼いて。まず最初に知っておいて頂きたいこと、食物にはエネルギーがあるという事です。簡単にいうと体を温めるか冷やすかです。食材にはそれぞれ食べることによって体温に影響する性質があります。
調理方法でも変わります。生のもの、これは体を冷やします。蒸す・煮るこれはほぼ平温です。とろ火で煮込む・さっと焼くは体を温めます。BBQやグリルで焼くは熱します。
では、ここで問題です。元気いっぱいでエネルギーの有り余ってる仔犬、どの状態の食が良いでしょうか?高齢で弱っている犬、どの状態の食がよいでしょうか?
前者は冷やすか平温のもの。後者は温めるものが望ましいでしょう。
では、高齢の犬によくみられる状態で、いつもハァハァしている場合があります。犬はやはり弱ってます。この時はどうしたらよいでしょうか?これは通常発熱しているわけではなく、所謂ホットフラッシュです。人の更年期と一緒です。なので冷やしてあげる必要があります。ただし食を使ってです。

今回は主要な食物の熱エネルギーを書いておきます。
体を温める効果のある物 : 鶏肉、鹿肉、ラム肉、米、カボチャ など
体を冷やす効果のある物 : 七面鳥、玄米、蕎麦、小麦、豆腐、キュウリ、スイカ など
温度変化のない物(平温)  : 豚肉、牛肉、鮭、イワシ、ナマズ、コーン、大豆、じゃがいも、サツマイモ など

いつもハァハァしているお年寄りに常にササミを加えています。これはもしかしたら変えた方がよいかもしれません。
冷やす蛋白源が難しかったら、平温のものを選んでみましょう。

コロナが落ちついたら、手作り食の勉強会をやりたいと思っています。それまでは、少しづつ入門編を書いていきます
では、また次回!