独語53 沖縄・米軍基地・日本政府

2022(令和4)年5月15日、沖縄がアメリカから返還されて50年、大戦中に生まれた日本国民として思うこと。
日本国内の米軍基地は、沖縄県に約70%存在し、住民に騒音や米軍関係者が起こす問題等に悩まされているにもかかわらず、日本政府はその改善策を講ずる意思は全く見られない。
沖縄県民の意思は、米軍基地に関する負担の軽減にあることは明白であるが、政府自民党には全く聞く耳がなく差別状態を放置していることは民主主義に反しているといえる。ひょっとしたら、他の政党も同様かも。この問題に真剣に取り組んでいないから。
市街地に隣接し世界一危険な普天間飛行場の移転は、早急に必要であると思っているが、政府自民党は辺野古への移転に前のめりなっており、私は反対である。極東アジアの地勢を考慮すれば、その必要性を理解できるが、米軍基地負担の軽減のために沖縄本島以外の他所へ移設すべきである。移設場所として関東圏では、中国から遠すぎるかなー
さらに、日米地位協定は、1960年締結したままで改定する気配もない。ドイツでは、戦後間もなく改定され、裁判権を得ており、イタリア韓国も地位協定を改定している。米軍関係者の事件に、日本の捜査権、裁判権が及ばないことに怒りを感じる。現状は、日本が独立国家の体をなしておらずアメリカの属国以下。
私は、日米安保条約の元、米軍の傘の基に安全保障が得られていると思っているので、アメリカに対する信頼を損ねないために、アメリカ政府及び日本政府が、地位協定改定に真剣に取り組み、ドイツなどのように早急に改定すべきある。

戦争は、ロシアのプーチンが仕掛けたウクライナ侵攻のように、独善的で、理不尽で、理解しがたい理由で引き起こされ勝敗が決するまで延々と戦火が拡大し、一般市民が否応なく巻き込まれてしまう。中国は、このロシアのウクライナ侵攻をに異を唱えず、この軍事侵攻を止めさせる意思は全くなく、逆にG7と他の民主主義国家のロシアへの制裁に異論を唱え、この戦争を容認している感があり、不気味で危険な国である。
もし、紛争が起こったら、真っ先に否応なく沖縄がミサイルや爆弾の嵐に見舞われ悲惨な戦禍に巻き込まれるであろうが、日本全国が戦場になる可能性がある。戦勝国、敗戦国双方の軍人以外に一般市民の多くが犠牲になり、都市破壊など壊滅的になるから、何としても戦争にならないようにしなければならない。

日本の平和憲法を改正(改悪)して、自衛隊(軍隊)を明記して軍事力保持を名実ともに確かなものにしようとの議論があるが、私は現行のままでよいと思っている。憲法を改正し尚且つ防衛予算増額を決めることで軍拡競争のるつぼにはまるだけでなく、中国や北朝鮮などを刺激し、ますます敵対的になり危険性が高まること間違いない。だが、バイデンアメリカ大統領に、岸田首相は防衛予算増額を表明してしまった。
憲法改正の前に、差別的な沖縄の米軍基地をとりあえず50%以下にすること及び日米地位協定を改正し、日本の法律の下での捜査や裁判ができるようにすることが先決である。
日本が、人権や民意を尊重し配慮する真の民主主義国家になってもらいたい。