犬は、多種多様な犬種、極小型から超大型があり、性格や能力もテンデンバラバラで、個性豊かで全て異なっています。人も、老若男女差、住環境差、年齢差、個性差、意識差、体力差、体調差などがあって千差万別、家族構成、住環境も異なり同じではありません。
私は、もうすぐ84歳になりますが、子供のころから今日まで、雑種を含めて2㎏以下のチワワから70kgオーバーのグレートデンまで、様々な犬種を50頭以上を飼いました。子犬からはたった2頭だけで、他は引き取った犬たちです。今は、25kg弱のミックス犬(アイリッシュセッターとブルドッグの合いの子)で、一見ラブラドールレトリバーの小型版で、もうすぐ5歳の避妊♀の「ゆず」を飼っています。80歳過ぎてからの飼育だったので、この子の個性を尊重して、きっちりとしたドッグトレーニングを避け、呼び戻し、つけ歩き、マテを中心に教え、人のいない道やちょっとした広場などでは、ドラム式のロングリード(7m)目一杯離れて自由に歩かせ走らせ、必要に応じてマテや呼び戻しをします。「ゆず」は。ピカ一の運動能力を持っており、高さが2m近くの石垣を何回も駆け上がり、放せる場所でリードから解放するとスイッチが入り一気に一目散に走り回り、走りに集中すると呼び戻しを失敗することがあます。スタミナ旺盛、ハイテンション、遊び好きなクレージーな犬だが、我が膝の上に乗りたがる可愛い子です。幼児などの子供とのふれあいは、静かに触らせるが、小学校高学年以上の人から声を掛けられると、体を擦り付けて喜びを表現します。我が家には、3匹の猫がいるが、一匹の猫は「ゆず」を受け入れているが、他の猫は激しい動きを敬遠し嫌っています。「ゆず」は、引っ張りっこ遊びが大好きだが、絶対にしない。闘争心を呼び覚まし危険犬になりそうなので 私は、「ゆず」にしごかれ鍛えられている実感があります。
引退や停年退職され、高齢者と言われる方々の中には、暇を持て余しているにもかかわらず、何もしないで引き籠り状態に陥っているのが散見されます。TVの番人以外に何もやる気が起こらず、ただひたすら三度の飯を待つばかり。また、ペットを亡くした後、高齢だからとの理由で、犬を飼うのをあきらめた方にも認められます。
犬を飼育することは、給餌、糞尿の処理、散歩やしつけ、体調・健康管理、病気予防のワクチン接種、傷病の医療費負担、その他色々面倒くさく煩わしいことに対処する覚悟しなければなりません。猫の場合は、散歩やしつけをする必要がないが、他の全ては共通です。モルモットやウサギなどのエキゾチックペット、セキセイインコやカナリヤなどのケージバードなどを飼う場合も同様で、動物種によって違いがあるが、基本的に同じです。が、世話をして育てること事態を楽しみ、ペットが表現するパフォーマンスを享受することが、ペット飼育の醍醐味であり喜びであります。
飼い主と犬との相性は、ぴったし合うことはないので、出会いやなれそめに過大な期待はすべきでないと思います。子犬から飼い始めたのに、やたらに吠える、物をかじって壊す、本気に咬む、引っ張ってあちこち動き回るなどの問題行動に悩まされることがあります。成犬は、その動作観察や接触で、性格や能力などが分かるので、比較的容易に相性が合うかを判断できます。
犬は、人と同様に、全てが異なっているので、迎い入れた犬を、如何に格好よく、また相性がいい犬に仕立てることが肝要で、話しかけ愛撫しながらトレーニングすることです。が、逆に犬も飼い主を自分好みの人にしようとしするので、犬に訓練されないように・・・
高齢者は、私同様に幼いころから𠮟られて育ち成長したから、ついつい深く考えないで簡単に叱ってしまう習性を持っていると思っています。例えば、良く吠える犬を叱った場合、治って吠えなくなった事例を聴いたことがなく、むしろエスカレートして悩む飼い主が多い。叱ることの弊害を知る必要があります。
なぜエスカレートするのか? 吠えている犬に対して叱り言葉(怒鳴り声)をかけても、犬は声をかけてもらえた、飼い主が反応してくれた、とご褒美として理解し、また、飼い主も一緒に吠えたと解す。大声や激しい動作などは、興奮を煽ることになりさらに勢いを得てエスカレートします。頑固になればなるほど、しつけ訓練(矯正法)では、かなりの長期間を要するので、諦めて声帯切除手術を選択することも考えなければなりません。
すでに、支配的な攻撃や恐怖からの攻撃で咬み付く犬に、叱れば叱るほど激しくなり、より反抗的になり、飼い主まで咬み付くことになりかねず、体罰を加えればさらに悪化します。こうなると、安全対策のために、犬歯切断手術をしてから矯正治療トレーニングをする必要があります。叱ってばかりや体罰は、問題行動を治せず、逆に拗らせて危険犬を作り出すことになります。
ということで、犬を飼い始めたら、褒めてしつける方法(基本的な服従訓練法=オビディエンス・ドッグ・トレーニング)で、あなた自身が犬を教育し、あなた好みの犬にすることです。犬は、しつけられて犬になるのですから。このことで、飼い主と犬とがより良い信頼関係と素晴らしい絆が築かれます。小学4年生からのジュニア世代でも上手に教えることができたので、高齢者でも訓練できます。
すでに、問題行動を示す犬も。矯正プログラムとともに、褒めてしつける方法でしつけ直しをしなければ、嫌われた犬のままになってしまいます。何はともあれ、しつけは焦ってはいけません。失敗するのが当たり前、一歩一歩確実に行うことが肝心です。しつけられた犬は、人に危害を加える恐れがなく、全ての老若男女に安全で誰からも好かれる状態になれば、近隣とのコミニケーションが良くなります。つまり、個人のペットから社会のペットとなる事が望まれます。(何かあった際には、引き取られやすくなります)
犬を飼うことで、外出が増えて引きこもりから解放され、社会との接点が増加し近隣関係が良くなります。散歩で体力の維持及び増強が図れる。生活サイクルが安定・維持される(バイオリズムの安定)。世話を通じて飼い主の栄養・健康管理に寄与。体温調節・維持などの恒常機能の安定。手入れなどから清潔・清掃観念が図れる。犬と遊べてそのパフォーマンスや仕草を大いに楽しめる。物言わぬ犬の体表表現から犬の意思を推し量れる。生活の潤いや癒しが得られQOL(生活の質)が良くなります。
今や、犬の寿命は、大型犬を除いて15年以上となっておりますが、人よりはるかに短い命ですから、その最後を看取る覚悟が必要です。また、病気や怪我に悩まされるかもしれませんが、人生の終わりまで、犬との生活を目いっぱい楽しんでいただきたいと願っています。人も犬も幸せになるから。
独語98 老人と犬
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