独語96 警告・高市政権

高市早苗氏が、首相になってから高い支持率が持続しているが、私の評価は真逆である、若い世代からの支持が高いことに、将来への心配が増幅している。
国会で、高市首相は、台湾問題で余計なことを発言し、中国を怒らせた。台湾問題に触れれば、中国は待ってましたとばかりに、即反応し、日本に制裁的圧力とともに批判を国際社会に向けて発信している。その批判は増大することがあっても、鎮静化することは期待できない。この中国の反応は従前から分かっていたはずと思うのに、何故発言したのか? この高市発言に対して、政権幹部の見苦しく取り繕う発言が、小手先に見える。そのうえ、政権与党の議員たちの反応は、容認しているのか見えない。
トランプとの関係から、真っ先に防衛軍事予算の増額を決め、中国や北朝鮮を念頭に置いたのか、安全保障に必要だとしている。我が国の安全保障にとって、最も大切なことは、先の大戦(第二次世界戦争)を引き起こして敗戦国になった経験から、不戦の誓いを明確にし、武力闘争をしないと宣言している。それに基づいて、今までの政府関係者は、微妙な言い回しで争いを避ける算段(知恵)を講じてきたと思っている。戦後80年、戦争に巻き込まれず安全な国として存在できたのは、平和憲法と戦後から米軍(核の傘を含め)が駐留しているからだと思っている。が、安全保障は、経済・財政安保(国債依存の赤字国家でないこと)、食糧安保(食料自給率40%未満)、人的安保(人口減、出生率低下)核シェルターなどのインフラ安保などが重要なので、武力闘争(戦争)反対を言い続けることである。と考えます。
残念ながら、高市政権は、国民を守るためとの理由で、軍拡に前のめりとなっており、その他の政策に昔の軍国主義の時代にあった国民を縛る施策がチラホラ見える。攻撃されたら直ちに最大限の反撃を行えることしか考えていないようで、戦争をしない、避ける思索が見当たらないのが、なんとも嘆かわしい。
もし、我が国が攻撃され戦争状態になったら、自衛隊(軍隊)だけは対応困難になるだろう。そうなると、昔の国家総動員法みたいなのが、たった一日で成立し即施行する可能性がある。真っ先に戦争に駆り出され兵士になるのは、若者世代であって、私のような戦中世代の超後期高齢者は心配するしかなく、政治家などは戦場とは程遠い場所で、「国と国民を守れ」とけしかけ発破をかけるだけで、あたかも軍国主義に陥るかも・・・
中国が台湾併合のために武力侵攻した(台湾有事)場合、米軍が参戦するか? 私は、トランプ政権は参戦することはないと思っている。NATO非加盟国だが民主国家で同盟国と認識されるウクライナの難儀を見ているだけで、あろうことか領土をロシアに割譲して終戦せよと言っており、米軍兵士が戦闘で死ぬと批判されるため、それを避けていると思っている。が、ベネズエラ沖に空母や軍艦を派遣して威圧している。イスラエルの残虐行為を止めようとしないなどから、今のアメリカは、全く信用できない。
今時の戦争は、ミサイルや無人機などが多用され、民間人がものすごく殺され、安全な場所はないのかも。国民を危険な目に合わせ無いよう願う。
それ故、徹底して、戦争を避けるべし。