独語62 ゆかぐりごひ 2023

2023((令和5)年 家族構成
ゆ:アイリッシュ・セッターとブルドッグのハーフで、名前は「ゆず」、2021(令和3)年2月20日生まれのじゃじゃ馬レディーです。体重23㎏、一見ラブラドール・リトリバーの小型、黒褐色短毛、超ハイテンションで、運動能力抜群、約180㎝の石垣を駆け上がったり降りたり、突進力強く、尚且つ遊び付きで、はしゃぎ出すとコントロール困難。と言うことでまだお勉強中だが、静かな場所であれば70~80m離れた場所に待たせて「オイデ」(来い)ができるようになりました。ケーナイン・グッド・シチズン・テスト(Canine Good Citizen Test =良い市民犬テスト)に合格するようトレーニング中です。室内では、不仲な猫たちの存在で、ゆずブロック(柵のバリヤー)を設え、それを跨いで通る羽目に陥っている。「ゆず」は、柵を飛び越えてはいけないと理解しているようだ。バリヤフリーは、当分望めずまだまだ先になりそうだ。唯一の犬の家族で、私の膝の上に無理やり乗っかって甘える、超可愛い

か:大阪から連れてこられた黒猫で名前は「カリン」、2002(平成14)年3月生まれのオスで、もう直ぐ21歳になり、今まで飼った猫の最高齢です。他のネコと群れず遊ばずマイペースを貫いてきた。数年前に、食欲も元気もなくなり、血液検査で軽度の腎不全が認められたのみで、輸液などの治療したが回復しないので、流動食を一日に4回強制給餌を行い、3週間続けて快復した。昨年秋にも同じようになったから、血液検査でで軽度の腎不全と経度の貧血を示した。3日間の輸液、同時に強制給餌を2週間行って恢復。後期高齢猫故か、体重増はないが元気だ。しかし、排便時に糞詰まりを起こし、その時に嘔吐する。その際に、排便を介助し排出させると元に戻る。今冬は、週に4~5日、私の腕を枕に朝まで寝るが、時々起きて床を抜け出し、再度寝るたびに大声で鳴きわめき私を起こすので、寝不足気味になる。困ったもんだす。

ぐ:近くのTBS緑山スタジオのグラウンドで拾われ2009(平成21)年にやってきた黒虎ネコで名前は「グー太」、仮のバースデイを5月1日にしたオスで、体重6㎏オーバーだが肥満ではない。抱っこ大好きで降ろすまで抱っこしたまま、重すぎ抱っこ疲れで早々に降ろさざるをえない。椅子に座ってリラックスしていたり、新聞を読んでいるときなどで無理矢理膝上に乗っかってくる。CAPP活動の老人ホーム等の施設訪問に連れて行き、猫好きのお年寄りたちから可愛がられたが、コロナ以降活動中止。小笠原の島ネコ「リト」と追いかけっこや取っ組み合いの遊びを頻繁にしたが、最近は少し静かになった、中高年になったからかなー

り:東京都小笠原村の山中で一人で生きていたノネコ(野良猫でない))で、空腹でトラップ内のエサにつられて捕獲された。2010(平成22)年8月21日に捕まり9月13日にオガサワラ丸に乗せられ当院にやってきた最初のネコである。痩せて体重1.9kgしかなかったが、すでに永久歯だったので、3月21日生まれとし、小笠原の父島(離島)から来たので「リト」と名付けた黒虎ネコの女の子。極度の飢えからか、食欲旺盛で他のネコの食事を横取りする。高齢域になったのに未だ給餌中の監視が必要。抱っこは大嫌いだが、傍に寄り添って愛撫を要求し触られるのは大好きだ。不思議なことに「グー太」と共にCAPP活動の施設訪問では、膝の上で静かに抱っこされたままになるが、現在は活動中止。毎夜、就寝時に枕元にきて、触れとせがんで挨拶に来るが、布団の中に入って一緒に寝るのを絶対に拒む。

ご:小笠原母島のノネコの「伍平」(黒虎)で、2021(令和3)年1月23日の夕刻に来た。来た当日、私を引っ掻き咬みついてきたのと2^3歳の成猫オスの特徴である強烈な悪臭を発散し、あっという間に部屋中がくさい臭いで充満。よって、翌日身体検査のみで麻酔し去勢手術と前肢の爪切除術を行った。3週間後、悪臭はなくなり、狂暴的な態度もなくなり、逆にやたらに人懐こくなり豹変した。今では、院内の接待係として来院した人の膝に乗っかり愛想を振りまき、しかも犬を恐れず逆にすり寄っていくので心配しているが、犬の方が引いている感がある。当院の人気者になっており、時々「伍平」に会いに来る人もいる。だが、食欲が飛びぬけてすさまじい食欲で、サツマイモ、お菓子、ケーキやパンなど何でも食べるのと満腹中枢がないのか大量暴食し他ネコの食餌を横取りするので油断できない。

ひ:小笠原父島から2021(令和3)年12月22日に来た茶虎の「日高;ひだか」で「伍平のように悪臭がないので生後6ヶ月と判断し、4月生まれとした。来た当初軟便を排出する症状があったので、新しい飼い主(里親)さんに引き渡すことができなかったが、完治してかr譲渡のトライアルでもらわれた。しかし、先住ネコが引き籠るようになり折り合いが良くならないとのことで出戻りに。「伍平」と仲が良く取っ組み合ったり追いかけっこしてよく遊ぶ。犬を怖がらないから待合室をうろつきまわり時には来院者に触られ可愛がられ、二匹で不思議な雰囲気を醸し出している。それ故、里親さんを探すことをあきらめ、当院のスタッフに。食欲は旺盛だが、暴食しないから満腹中枢はあるようだ

一昨年、イングリッシュセッターの勘九郎が逝ってしまい、今はたった一匹の犬しかいない。「ゆず」のためにもう一頭をと思うが・・・・
ネコちゃんは、小笠原諸島が世界自然遺産になる際、貴重な固有種(アカガシラカラスバト、母島メグロ、オガサワラオオコウモリなど)絶滅の危機に陥っていたり、カツオドリなどの海鳥たちの繁殖が激減したなどの原因が、島に増えすぎたノネコのせいだった。そこで、環境省、東京都、小笠原村、小笠原自然文化研究所、東京都獣医師会などによるネコ連ができ、猫対策が講じられた。ノネコを捕獲、都内に搬送、東京都獣医師会会員病院、馴致後里親さんへの譲渡の仕組みができ、当院は継続的に関わっており、今後も逐次島ネコを紹介します。