安倍元首相が、山上の手製銃で殺害された衝撃的な事件から、忘却の彼方にあったことを思い出した。
1960(昭和35)年に獣医大学に入学して間もなく、突然、同級生のOが通学しなくなった。問い合わせると、「世界基督教統一神霊教会」、現「世界平和統一家庭連合」(統一教会)が千葉県の安房小湊で「原理研究会?」の研修合宿に参加しているとのこと。急遽、合宿先まで行って、Oを翻意させるために説得をしたが離脱させること叶わなかった。数年後、Oが住んでいた家屋敷がなくなった。聞けば、家族全員が統一教会に入信し、すべてを献納したという。信教の自由から、何もできずそのまま忘れてしまった。
統一教会は、1955年?に韓国で文鮮明が創設し、妻の韓鶴子と共に布教し、世界平和を標榜したことから、岸伸介(安倍元首相の祖父)らが賛同し、国内で布教活動するようになった。
その後、統一教会は、洗脳研修を各地で行い信者獲得を図り、そのうえ信者に強制的な献金を求め、まやかし物品を高く売りつける霊感商法、教会が勝手に選んだ相手と結婚させる合同結婚式などを行ったために、大批判が起こり排除の機運が起こった。それ故、名称変更を申請したが、時の文化庁は認めなかったと聞いたが、その後何時の間にか「世界平和統一家庭連合」と改称していたことが、今回の事件で分かった。どうやら、胡散臭い政治家の暗躍があったようだ。
統一教会は、人心を惑わせ、狂わせて熱狂的な信者を獲得するため、閉鎖的な環境下に閉じ込め繰り返し説諭(洗脳、感化)を行う。何か問題や悪いことがあれば、すべて信仰心が足りないというのが常套手段。徹底して献金・献納しなければならないと思い込ませる。信者を集金マシーン化し収入の10%を献金するよう求めているという。そのうえ、家庭が崩壊しても看過するなど個人の人権無視するのが、実態である。
これらから、山上が統一教会を極度に恨み、安倍氏を関係者(ビデオメッセージ等から)と認識して恨んだことに理解できるが、銃撃で殺害するなどは絶対に許されることではない。同様の認識を持つ人(被害者)が多数いると思うので、類似事件が起こるのではと危惧せざるを得ない。
統一教会が存続する限り、被害者が続出するのは避けられない。できるだけ早くこの悪辣な統一教会を悪徳宗教法人に認定して排除できる法制度を制定して我が国から排除すべきである。国会i議員になるために、集票に寄与があったとしても、関係したことによる悪評に留意すべきあって、日本社会での悪行を許すべきでない。無神経でアホな国会議員が、法制定に反対するかも知れないが、人心を洗脳から守り、人権を守るための正義を貫いて欲しい。