中獣医学というと? 夏=火

私が中獣医学と出会ってすでに10年以上が経ちました。中獣医学とは?すなわち鍼灸治療や漢方療法の事です。

日本でも古くから使われた医術ですが、現代においては理念より技術が一般に知れ渡っている感じがします。より効果的な治療をするためには、根幹がとても大事です。
ですが、一朝一夕で理解できるものではありません。私もまだまだです。そこで皆様に少しでも中獣医学、東洋医学を知っていただきたく、ごくごく入門的なお話を季節に合わせてお届けしたいと思います。
本来は春から始めたかったんですが、ホームページの開設時期と重なったごたごたで ”夏” から始めます。

まず、五行説という言葉を聞いたことありますか?中医学では全ての要素を五行に当てはめています。
五行とは、木、火、土、水、金 です。

では、夏について少し。
夏は火の要素です。熱いもんね((+_+))、関連してます。方角は南です。気⁽候)は暑気。色は赤。感情は喜び、音は笑い。味は苦み。体液はあせ。臓腑は心臓と小腸。開口部は舌。肉はラム、穀物はキビ。
何のこと?  これらは夏に属しているというより火に属しています。
解説を少し、気は気候ですが、それと皮膚病のパターンなども示します。急に真っ赤になり熱く激しい炎症性皮膚炎などです。味はこの時期に良いもの、苦み、ゴーヤ? 臓腑は影響を受けやすい器官。

そして、喜びと笑い。血液型診断や占星術のようになってしまいますが、五行それぞれにも性格分類があります。夏の性格ではなく火の性格・性質です。
興奮しやすく外交的、人に対して愛想がよい、じっとしていない、さわられたがり、中心にいたがる。
身体的特徴としては、強靭な体躯、小さい頭、小さいが輝く瞳、走るのが早いがすぐ疲れる、単距離走が得意などで、代表的な犬種としてはラブラドール、プードル、ダックスなどです。勿論個体差はあります。

さて、長くなったので今回はこの辺で。次回は病気についてお話します。